新しい時代にふさわしいコーチング及び指導者スキルの必要性
コーチング及びコーチの原点、そして現在の我が国のスポーツ界っが置かれている状況を踏まえると、新しい時代にふさわしいコーチングが必要とされていると認識せざるを得ません。
「競技者やスポーツそのものの未来に責任を負う社会的な活動」でもありますし、常に指導者が意識して行われるべきものであると認識しております。
また、新しい時代にふさわしいコーチとは、自らが競技者やスポーツそのものの未来に責任を負っているということを常に自覚して活動する必要があります。
個々の競技者やチームに対して最適なコーチングを行うためには、様々な知識や技能を身につけることが必要です。
たとえば、哲学や倫理等の社会科学的な課題をはじめ、
「なぜ自分はコーチングを行うのか」
「コーチとして何を目指すのか」
「そのことが社会にどのようにつながっていくのか」
と、コーチング的なイメージの捉え方をする必要まであると考えます。
また、トレーニング科学に関する知識・技能を学ぶことは、競技者のスポーツ障害等を防ぐことにつながっていきます。
しかしながら、現実には、コーチがコーチングに必要な知識・技能を十分に習得しておらず、コーチングの意味や目的を十分に考えずに倫理的に認められない行動や不適切なコミュニケーションをとったり、非合理的なトレーニングを行って競技者やチームのパフォーマンスを低下させてしまう状況がいまだに見受けられます。
さらには、いわゆる「燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)」や「使いすぎ(オーバーユース)」によるスポーツ障害を生むような事態も生じています。
そこで、新たなる「プロスカウティング・プログラム」として、様々な指導の現場を活性化するために必須となるカリキュラムを提示するものです。
「スカウティング」の定義
我々の定義する「スカウティング」とは、
- クライアントの今の状況を把握するコーチは、自分のチームの状況を正確に把握する
- クライアントの目指していることを把握するコーチは、対戦相手の状況を把握する
- クライアントの未来に何を提供すべきかを把握するコーチは、未来のチーム作りのために必要なものを把握する